霞ヶ関官僚が読む本
放射線の真実を求めて いまだに続く極端な情報の流布

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メディアに求められる正確さ

   元新聞記者の問題提起の書「官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪」(牧野洋著 2012年 講談社)によると、1912年12月、コロンビア大学ジャーナリズムスクールで、1期生にピュリッツァー賞創設者の息子のラルフが講演で、「父にとって新聞記事の正確性は宗教のようなものでした。(中略)ニュースが正確であるかどうかの検証作業は新聞にとってますます重要になっています。責任ある新聞であれば、ニュースの発掘に四ドルかけるとすれば、そのニュースが正しいかどうかの事実確認に六ドルかけるべきでしょう。」と述べたという。不正確な批判記事は「権力側から攻撃されるのはもちろん、読者の信頼も失いかねない。」との著者の指摘を、報道の自由を担う関係者は重く受け止めるべきだ。

経済官庁(課長級 出向中) AK

【霞ヶ関官僚が読む本】 現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で、「本や資料をどう読むか」、「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。

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