【書評ウォッチ】フクシマを40年前にピタリ予測 塗りつぶされていた警告の書

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「原子力ムラのうそ」を見抜く

   本は「原子力発電はどうしてダメなのか」を解説。スリーマイル島やチェルノブイリにも触れて、「日本の原発も危険である」との指摘が今につながる。福島は予測できない例外で他の原発は安全といった推進派の論理が確たる根拠もなく広がる気配に、いま世に問う意義は大きい。「原子力ムラのうそを見抜く根拠が提起された」と、中日と東京新聞の評者・橋本克彦さん。恐るべき予測的中の書だ。

<もう一冊>『ツアー事故はなぜ起こるのか』(吉田春生著、平凡社新書)が、旅行ブームの陰にひそむ危険を考える。
   老人の山岳遭難や秘境トラブル。効率優先の団体旅行には常に事故のリスクが伴うと、旅行代理店勤務20年の「観光のプロ」が注意をうながす。朝日新聞に評者無署名で小さく。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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