何が変わり、何が変わらないのか
その後、世の雰囲気や女性の嗜好は変わらなくても、雑誌界は今や大半が部数減のただ中。「世の中と人の動きを描いた栄華物語であるが、二十数年後の今では無常を感じさせる平家物語の味わいもある」と、東京新聞と中日新聞で評者の森彰英さん。雑誌片手に歩く読者は消え、女性たちはスマホを手に街を行く。何が変わり、何が変わらないのかを、この本で考えてみるのもよさそうだ。書評は読売新聞にも。
<もう一冊>ごく普通の女性を描いたといえば『わたし、解体をはじめました』(畠山千春著、木楽舎)は、OLが猟師へと変身した実話だ。副題は「狩猟女子の暮らしづくり」
横浜の映画配給会社を経て福岡県でシェアハウスを運営しつつ、山で昨秋から今春までにイノシシ4頭をとり、海ではワカメを。ネットのマップも駆使しての奮戦記が日経に。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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