富野監督「ファンがいたからこそやってこれた」
会場には富野由悠季監督も出席。「Gのレコンギスタ」について、「どのように世代を超えて どのようなメッセージを伝えていくか、この15年くらい本気で考えるていたことがようやく輪郭をみられた作品」だとし、「Gはもちろんガンダムもありますが、一番大きな意味はグラウンドのG。それとレコンギスタというのはレコンキスタ(回復運動)からきているが、レコン『ギ』スタにしなければいけないというのは極めて日本人的な感覚で、濁点が入っていないと売れないから」と会場を笑わせた。
その上で、作品にかける思いを「30数年やってきて 大人たちのやってきたビジネススタイルというものがまた50年続くとは思ってはいません。思っていないからこそ、新たなコンテンツがいるのではないか、新しいメッセージをうち出していく必要があるのではないかと思い、その僕なりの答えがGのレコンギスタ。評価はやってみないとどうなるかはわかりませんが、この歳にしてよくやったとうぬぼれているところがあります。そういう意味では乞うご期待。(会場にいるスタッフや報道陣の)お子たちや、お孫さんたちに、こういう物語があるよと伝えていきたいです」と語った。
そして、「35周年目でこう言うことがいえる自分がいることや、こういう場を持てるということは」と切り出し、少し照れくさそうな顔で「ファンがいたからこそやってこれたことだと思っています。本当にありがとうございました」と言って、スピーチの間かぶっていた帽子を脱ぎ一礼、話を締めくくった。