霞ヶ関官僚が読む本
叱咤で子どもの「やる気」は出ない…まずは適度な「ハードルを越えた感」を

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受験期の子を持つ親のため、ばかりではなく…

「できない生徒をできるようにするのが教育なのに、指導者がその努力をせず、過去の傾向や手近な選択肢で将来を決めてしまっている気がします」
「誰かに無理だと言われても『自分ならやれる』と思い込んで口にし続ける。そして、そこに『大丈夫だよ』という信頼できる人の肯定が加われば、相当頑張れます。その子は確実に能力を伸ばしていけるのです」

   書名を見る限り、受験期の子を持つ親のための本かと思われたが、ダイニングテーブルに置いてあった本書を手にとった我が娘(中学3年)、風呂にも入らず終わりまで一気呵成に読んでいた。「感想は?」と問うと、「内緒!」との答え。子どもにとっても、面白い本のようだ。

厚生労働省(課長級)JOJO

【霞ヶ関官僚が読む本】 現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で、「本や資料をどう読むか」、「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。

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