文芸社文庫で刊行中の『本能寺の変 431年目の真実』(720円)が好評を得ている。
明智光秀の子孫である著者の明智憲三郎氏が「歴史捜査」という新たな手法を使って、「本能寺の変」にまつわるこれまでの歴史学上の定説を覆し、「真相」をあぶり出した本だ。
「この内容で脚本されたドラマが見たい!」
2013年12月に発売し、3か月で6刷7万部を達成。歴史書のノンフィクションでこの数字は異例だという。
Amazon.co.jpのレビューでも、14年3月13日現在、14件中12件が5つ星(最高)という高評価だ。あるレビュアーは内容を以下のように解説している。
「秀吉による愛宕百韻(本能寺の変の前に明智光秀が詠んだとされる『時は今 天が下しる五月かな』を発句とした連歌)改竄の事実が見事に暴かれることを皮切りに、これまで定説とされてきたことの怪しさが次々に指摘され、本能寺の変の真実がみるみるうちに解き明かされていくのが痛快です。『信長公記』をベースに、イエズス会の資料や現存する数々の日記、記録を丹念に調べ上げ、『惟任退治記』や『甫庵信長記』、『綿考輯録』などのバグを丁寧に取り除くことで真実の像を結んでいく歴史捜査の先には、驚愕の結論が待ち受けています」
また、「文句なく面白いです!中盤までにざっと驚くべき説明があって、その後に精査していくのですが、そこでも愕然とする事実が浮かび上がってきて凄く面白かったです」「この内容で脚本されたドラマが見たい!」「大河ドラマなどは戦記物を元にして史実とは異なった内容で脚本されていることを知りました。この本を読んで、ますます明智光秀ファンになりました」といった感想も出ている。