霞ヶ関官僚が読む本
陸軍省勤務を回想…実務の詰めを重視した合理的な指摘

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組織人に一読を推奨

   このほか、中央官衙の機構改革についての「機構改革は…複雑なものになりやすい」、「機構改革は…関係部課の業務を著しく停滞せしむる」等の指摘はじめ、全編にわたる冷静で理知的な指摘は実に興味深い。

   官公庁や企業に勤める組織人の諸兄姉に一読をお勧めしたい本であるが、それにしても「日本陸軍終焉の真実」という書名は何とかならぬものだろうか。ちなみに、昭和55年(1980年)に本書が単行本として刊行された際の書名は単に「昭和戦争史の証言」であり、昭和22年に著者が私家版として執筆した時の原題は「越し方の山々」であった。

山科翠(経済官庁 Ⅰ種)

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