貝印は2014年3月4日、新発想のT字カミソリ「Xfit(クロスフィット)」を発表した。使い捨て式のコストパフォーマンスや衛生面での利点と、替刃式の機能性をあわせもつ「ハイブリッドレザー」だ。
「貝印Xfitが変える」
ホルダー1本に替刃4個をセットとして販売される。2週間ごとに新しい替刃に交換してゆき、2か月(8週間)で使い切ったときに、ホルダーも一緒に買い換えるという仕組みになっている。
これまでディスポ(使い捨て)とシステム(替刃式)に二分され、外資メーカーがシェアを占有していたウェットシェーバー(カミソリ)市場。貝印はこの両者の「いいとこどり」のXfitで、新たなカテゴリ「ハイブリッド型」を創出し、市場全体に一石を投じる狙いだ。
「カミソリの歴史が変わる 貝印Xfitが変える」
4日、都内でおこなわれた発表会で、貝印常務取締役の兼松徹氏はこう言い切った。兼松氏によると、カミソリの市場規模自体は増加傾向にあるが、その実態は外資メーカーの替刃値上げによるもので、数量では微減している。さらに、同社の調査により、替刃の交換期間も長くなってきていることがわかった。この要因として、価格のことはもちろん、「替刃」探しの不便さ(=替刃迷子)があるという。
こうした問題を解決するために考え出されたのが、Xfitのコンセプトだ。高品質ながら価格を抑え、一般的に売られている替刃式の価格の1/2という「圧倒的なコストパフォーマンス」を実現したのがポイントだ。
「多枚刃など高機能志向が高まる中、消費税増税もあって今後さらに替刃の価格が上がり、交換期間が長くなっていくと考えられます。しかし、替刃の交換頻度が下がることにより、肌への負担は増加します。お客様にはXfitを通じてこうしたストレスを感じない快適なシェービングを体感していただきたいですし、それによって、日本のウエットシェービング市場を活性化させていきたい」(兼松氏)