【今井亮太郎インタビュー】
ブラジリアン・グルーブを余すことなく感じさせてくれる至極の1枚

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

今年はワールドカップ年! このアルバムを聴いて大いに盛り上がろう!!

   このアルバムには、ブラジルの至宝=ジョイス(・モレーノ)が参加している。

「日本とブラジルで同時録音。データのやり取りで、まず僕のピアノとドラムを録音してブラジルに送り、そのリズムをベースにジョイスがギターと歌を録音し送り返してくれたものに、さらにリアレンジを加えて、日本で仕上げた。データのやり取りを興ざめという人もいるかもしれないが、例えばブラジルに行って録ったとしても、日本で録ったとしても、結局は同じ作業をするわけで、別の考え方をすれば時空を超えて一つになるというある意味高度な作業の成果」

   なにしろ、ブラジル音楽のグルーブ感は、一筋縄ではいかない。簡単に言えばグルーブの違いは大縄跳びに飛び込むのを躊躇する感覚に近い。それをデータでやり取りできることこそ、今井の生み出すグルーブが本物であることの証に他ならない。

「アルバムに参加してくれたパンディロ(ブラジル風のタンバリン)の第一人者=セウシーニョ・シウヴァは、言ってみれば日本の梨園の家系のような伝統あるリズムを支える家系の棟梁。彼と一緒に演れるようになったのは、ここ数年」

   そして、このアルバムにフルートで参加している赤羽泉美さん、ヴォーカルの渡海真知子さんもまた、日本でブラジル音楽を支えるグルーブを持った得難いミュージシャン。

「今年はワールドカップがブラジルで開催されるけれど、なにか皆でうってつけのアルバムを作れた感じ」

   まさに! このアルバムを聴きながら、SAMURAI BLUEを応援するのも、大いにあり!!

加藤 普

【ピアノ・バトゥカーダ 収録曲目】
1. ブルー・フライト
2. バトゥカーダ・スルジウ
3. サマー・サンバ
4. 赤と黒のイスピラル
5. サンバ・ジ・ジャネイロ
6. 透明な砂
7. ピアノ・バトゥカーダ
8. 彼女はカリオカ feat.Joyce Moreno
9. おいしい水
10. ア・リラ
11. 予感
12. 夜明け前の翼 feat.Izumi Akahane
13. マシュ・ケ・ナダ feat. Machiko Watarumi
14. 空へ
15. ピアノ・バトゥカーダ(リプライズ)


◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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