シャッター街再生へ本音の提言
『なぜ繁盛している商店街は1%しかないのか』
えっ、本当にそうなの。阪急コミュニケーションズの『なぜ繁盛している商店街は1%しかないのか』(著・辻井啓作、1575円)のタイトルを見て、多くの人はそう思うだろう。商店街の「シャッター街」現象はいまに始まったことではなく、様々な活性化事業が実施されてきたが、実際に繁盛している商店街はいまだに全国の1%しかない。これはなぜなのか。著者ならずとも声をあげたくなる。
商店街衰退の原因として必ずいわれるのが、郊外への大型店進出の影響だ。だが、それだけなのか。行政の補助金事業に頼るばかりで、集客や売上げを伸ばすために積極的にリスクをとることを避けてきたのではないか。コンサルタントとして各地の商店街活性化に携わってきた著者が本音で語る辛口の助言と提言である。