アイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」の日本法人・ハーゲンダッツ ジャパンが2014年で30周年を迎えることを記念し、2月3日に「30th アニバーサリー ローズ」という味のミニカップアイスクリームが発売された。
長年愛され続けてきた感謝の思いを込めた力作だが、ネット上では「美味しい!」という感想に交じって「入浴剤みたい…」「トイレの芳香剤味…」という声も上がっている。どんな味なのか確かめるべく、記者が挑戦してみた。
「ダマスクローズ」「ターキッシュローズ」を使用
「ローズ」はハーゲンダッツの創作アイスクリームで、桜風味の「30th アニバーサリー サクラ」と同時発売された。
ニュースリリースに書かれている味の説明は以下の通りだ。
「ダマスクローズを加えたストロベリーアイスクリームにプラムソースを加え、天面にはかれんな色合いのローズソースをあしらいました。優雅な香りが特徴のダマスクローズが香るローズストロベリーアイスクリームの味わいを、プラムソースの酸味とコクが引き立て、やさしく甘い香りが特徴のターキッシュローズを使用したローズソースを合わせることで、ローズ風味を十分に楽しめる創作アイスクリームです」
文章を読んだ限りではどんな味なのか見当がつかないが、ネット上には早速「食べてみた」という猛者が続々と登場している。
「美味しかった!」「めっちゃ好きな味!」といった感想の中に、
「トイレの芳香剤味や!」
「お口の中がバスロマン」
「良い匂いのハンドクリームみたい」
「口の中に蝋燭(ろうそく)垂らされても平気な人にはお薦め」
など、およそ食べ物に対する感想とは思えないような書き込みが混じっている。
強烈な風味の要因はローズソース?
ここまで言われていたら、挑戦せずにはいられない。記者もおそるおそる食べてみることにした。
まず原材料を見てみると、「ローズソース(水あめ、砂糖、チェリー果汁、レモン果汁、ラズベリーピューレ)」や「ストロベリーピューレ」、「プラムソース(梅エキス、砂糖、水あめ)」など食べ物らしい材料の中に、「ローズ香料」との表記が。バラの風味は香りで表現しているようだ。
ふたを開けると、鮮やかな赤のソースが現れる。これがニュースリリースに書かれていた「やさしく甘い香りが特徴のターキッシュローズを使用したローズソース」か。ソースの下には薄いピンク色のアイスクリームが隠れている。こちらは「優雅な香りが特徴のダマスクローズが香るローズストロベリーアイスクリーム」だろう。
念のため口に入れる前に香りをかいだが、ほのかに甘い香りがするだけ。ひと安心し、ソースをたっぷり付けて口に運ぶと…。
「うおぉっ!」
強烈なバラの風味に思わずのけぞってしまった。芳香剤、入浴剤、ハンドクリーム、ろうそく…。ネット上の感想に少し共感した。
編集部内で数人に食べてもらったところ、「子供用のコロンとか、におい玉みたい」「僕は結構好きな味」「ローズ味って大体こんな感じですよね」と、様々な感想が得られた。
残りは記者が食べたが、最初の強烈な印象にもかかわらず、3口目くらいから「あれ?美味しい」と感じるように。どうやらバラの香りは「ローズソース」に強く付けられているようで、1口目のソースが多すぎたことが衝撃の要因になったと思われる。
バラの味に馴染みがない人も、ローズソース少なめ、下のアイスクリーム多めで食べ進めれば美味しく味わうことができそうだ。