ロシア・アヴァンギャルドを見直す
『ペンブックス ロシア・東欧デザイン』
トルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、チェーホフ――。ロシアの文豪たちは日本の読者にすっかりお馴染だが、その一方で、ロシア革命(1917年)前後を中心としたロシア・アヴァンギャルドについてはそれほど知られていない。絵画、演劇、建築、音楽、映画などあらゆるジャンルにわたる前衛的な芸術運動が展開されたが、スターリン体制の抑圧の中で終息していった。阪急コミュニケーションズの『ペンブックス ロシア・東欧デザイン』(編・ペン編集部、1785円)は、そうした運動の中から生まれた様々な作品をいま一度見直そうという一冊だ。
中心を担ったロドチェンコやマレーヴィッチらの作品をはじめ、チェコの名車タトラなど、東欧も含めたレトロなデザインを写真と解説をまじえて紹介する。