住所が「路上」と書かれた年賀状を届けてしまう郵便局の配達スキルがすごい――とネット上で話題になっている。
「郵便物を配達すべき場所が不明確な場合は配達できません」が・・・
きっかけとなるツイートをしたのは、ホームレスの自立を支援する雑誌・ビッグイシューを販売している小坂保行さんだ。2014年1月6日、「色々ヒドイ事になってる宛先にも関わらず配達されてきた年賀状」として、ツイッターに写真を投稿した。
年賀状のあて先に「(目印になる建物の住所)側の路上 スターバックス近くの階段横 赤い帽子でビッグイシューを売っている」と書かれている画像だ。
この年賀状を、郵便配達員が「ビッグイシュー売ってる人ってあなた?」と笑いを必死でかみ殺しつつ届けにきてくれたという。
小坂さんは「宛先つまり住所が"路上"にも拘らず届いてしまう郵便局の配達スキルの高さには頭が下がるw」「あの宛先で年賀状送ってくれた人もシャレが利いてて面白いけど、しっかり届けてくれた郵便局もユーモアのセンスがあると思ったw」と感想をツイート、これをみたネットユーザーらは「郵便局の本気」を見たと盛り上がり、「相手の住所がわからずに、地図(それもすごくラフなやつ)を書いた郵便物がきちんと届けられた例もあります」「"むつみ荘 オードリー春日"でオードリーの春日宅まで届いたり、"葛飾区亀有公園前派出所"で作者の秋本先生宅に届いたりするらしい」「実家はちょっと珍しい名字なのですが、◯◯市 △△(父の名前)様で届いたことがあります」といった報告も相次いだ。
本当にあて先にこのような明確な住所とはいえないものが書かれていても、確実に届けてもらえるのか。日本郵便にきいてみたところ、一般論としては「郵便物を配達すべき場所が不明確な場合は配達できませんので、差出人様へお返しすることになります」という。ただし、今回きちんと届いた件については「郵便物を365日1軒1軒へ配達していますので、今回は、配達地域の状況を熟知した社員が、郵便物に記載されたあて所をもとに配達すべき場所を特定できたことから、配達したものと考えております」とのことだった。
要するに、届いたのはあくまで特殊なケースということらしい。やはり、住所はきちんと調べて書くようにしたほうがよさそうだ。