【書評ウォッチ】天下国家より守るべきもの 「暮しの手帖」編集長評伝の核心的価値

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当たり前の食事がどんなにおいしいか

   『「粗食」のきほん』は、日本の食卓をテーマに、米を食べる大切さを説いてきた幕内さんと弘前で食を通じた奉仕活動をする佐藤さんの対談集。「ふつうに炊いたごはんが一番」「食べてみておいしいと思えるところが適塩」「テレビや雑誌の情報に振り回されている人が多い」。ごはんとみそ汁中心の当たり前の食事がどんなにおいしいかを語り合う。読売読書面の評者は前田英樹さん。

   若手料理家・冨田さんのレシピもつく。どれもおいしそうで、やさしそう。サブタイトルは「ごはんとみそ汁だけがあればいい」。きっとそうに違いない。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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