忘年会、クリスマス、お正月とイベントが立て続けの年末年始。外食の回数も増えるとなると気になってくるのが体重だ。
そうした中、冬場に効果を発揮するといわれる「胆汁酸ダイエット」についてのセミナーが2013年12月17日、小林製薬により開かれた。
杜仲茶に含まれる「アスペルロシド」が胆汁酸にきく
セミナーでは、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科ヘルスサイエンスラボ代表の渡辺光博教授が、脂肪燃焼に胆汁酸が効くメカニズムを紹介した。
それによると、脂肪には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類がある。白色脂肪細胞は脂質を溜め込み肥満の原因となるのに対して、褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼させ、エネルギーにする特徴がある。後者を活性化させることにより基礎代謝を上げれば、効果的なダイエットが出来るというわけだ。
冬場に活性化しやすいといわれる褐色脂肪細胞だが、さらなる活性化に役立つと渡辺教授が言うのが、「胆汁酸」だ。褐色脂肪細胞で脂肪を燃焼させるだけでなく、筋肉で脂肪燃焼させたり、肝臓の代謝を上げたりといった働きがあるという。
「胆汁酸ダイエット」では、この胆汁酸を効率よく働かせることに主眼を置いている。
「胆のうからの分泌を促進させる『腸もみ』や、よりよく働かせる『アスペルロシド』という物質を含む杜仲茶やまいたけ、こんにゃくなどの食物を積極的にとるのがおすすめです」(渡辺教授)
たとえば、杜仲茶を飲むと毎日1時間ウォーキングしているのと同じくらい、脂肪を減らす効果がある(小林製薬の「濃い杜仲茶 煮出し用」6g(2袋)を1~1.5Lの水で煮出し2か月間飲用した場合)という研究結果も出ている。
また、冬においしく楽しめる杜仲茶のアレンジレシピも考え出されている。濃い目に煮出した杜仲茶にミルクとはちみつを加えてチャイ風に楽しんだり、ウィスキーを温かい杜仲茶で割ったりといった一手間もセミナーでは紹介された。なお、ホットでも冷たくても効果は変わらないそうだ。
セミナーの終りに渡辺教授は「肥満は糖尿病をはじめとするさまざまな病気の原因になる」と指摘した上で、「発症を15年遅らせることが出来たら、健康な人生を送れる。若いうちから胆汁酸を意識したダイエットをして対策して欲しいですね」と話していた。