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先史時代から今日までの変遷

和食と日本文化 日本料理の社会史
和食と日本文化 日本料理の社会史

『和食と日本文化 日本料理の社会史』

   戦後の食糧難の時代は、とにかく腹いっぱい食べることが関心事だった。高度成長を経て飽食の時代を迎えると、食事は量から質へと変わり、和食が見直されるようになった――。戦後70年ほどの間にも、日本人の食を取り巻く状況は大きく変化したが、小学館の『和食と日本文化 日本料理の社会史』(著・原田信男、2100円)は、旧石器、縄文、弥生時代からの変遷をたどり、今日の食生活がどのように成立したかを検証したものだ。

   古代国家における料理体系、精進料理と仏教文化、茶の湯と懐石料理、西洋料理や中国料理との出会いなど、食と文化の歴史が興味深く語られる。歴史学者として生活文化の幅広い視点から研究を続けてきた著者の和食に関する集大成であり、日本の食文化の教科書ともいえる1冊だ。

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