「お・も・て・な・し」の心は茶の心 利休にたずねてみたい日本の伝統美

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花嫁修業のためだけではない

茶 利休と今をつなぐ
茶 利休と今をつなぐ

『茶 利休と今をつなぐ』

   見合いの席で「ご趣味は」と聞かれたら、「お茶を少々」と答えるのが女性の無難な答えといわれたものだが、茶の湯は花嫁修業のためにあるのではないし、礼儀作法を学ぶためだけのものでもない。それだけに限定するにはもったいない要素がいっぱいあるのだ。新潮社の新潮新書『茶 利休と今をつなぐ』(著・千宗屋、777円)は、茶道三千家のひとつ、武者小路千家十五代次期家元による新しい茶の湯論である。

   茶の湯は、本来、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のすべてを駆使する生活文化の総合芸術である。女性の嗜みとして広まったのは、むしろ戦後になってからで、戦国時代に熱狂したのは武将たちだった。茶の湯の歴史から利休の人物像、茶席に呼ばれた時の心得など、現代人として身につけておくべき茶の湯の全般についてわかりやすく解説している。

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