【書評ウォッチ】「もはや社会のインフラ」 コンビニに期待される役割とは

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買い物弱者対策、災害時の拠り所にも

   この現状を業界上位3社にたずねたのが、同じ記事にとり上げられた『コンビニだけが、なぜ強い?』(吉岡秀子著、朝日新書)だ。システム革新と商品開発力のセブン-イレブン、個性ある店舗をそろえたローソン、海外に強いファミリーマート。それぞれの特徴が業界全体の強さにつながり、進化をもたらしたと分析。「もはや社会的インフラ」とさえ持ち上げている。

   その面には議論もあるが、今後にいっそう期待されるのもそこだ。少子高齢化やネットへの対応、買い物弱者対策、災害時の拠り所となる「社会性」を日経評者の小川孔輔さんも強調する。これまでいくつかあった「コンビニ飽和説」「増えすぎ限界論」を超えて、どこまでの社会貢献を進められるだろうか。

   ほかには、人気作家の三谷幸喜さんが影響を受けた本として和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』シリーズ(文芸春秋)を毎日新聞にあげている。達人2人のかかかわりが興味深い。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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