健康ブームを反映して、様々な健康法が関心を呼んでいる。テレビや雑誌で取り上げられ評判になると、試してみたくなる。頭痛やめまいやストレス…長年の悩みを解消できればありがたいが、実際の効果はどうなのか。最近、話題のこんな健康法―――。
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上向き生活で「首コリ」を解消
『体の病気も心の病気も首で治る』頭痛、めまい、冷え、慢性疲労など、医者にかかるほど深刻ではないが、どうも体調がすぐれない。こんな症状に悩んでいませんか。サンマーク出版の『体の病気も心の病気も首で治る』(著・松井孝嘉、1470円)によれば、こうしたちょっとした体調不良の原因は首にあるという。
健康を左右する大切な神経が集中している首に疲労がたまって筋肉が硬くなり、肩コリならぬ「首コリ」が生じて自律神経を圧迫しているのだ。現代人はパソコンや携帯電話の普及によって、下を向く生活が多くなっているためで、上を向く生活を心掛けることで改善に向かうと提唱する。本書の担当編集者も、「下向き病」の1人だったが、首のケアを実践することで体調も良くなり、風邪を引かなくなったそうだ。
「第二の心臓」をマッサージ
『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』健康を維持するためには血流を良くすること大切だが、「第二の心臓」といわれるふくらはぎをマッサージすることで、身体の様々な不調を改善しようというのが、アスコムからの『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(監・鬼木豊、著・槙孝子、1155円)である。
人間の血液の70%は下半身に集中していて、椅子に座った直後にふくらはぎ上部の血流が急速に滞るといわれており、ふくらはぎの血流を良くすることで全身に血液がめぐり、病気を遠ざけるという健康法だ。運動不足の人も揉むだけで身体が温まり免疫力がアップして、高血圧や不眠、ストレス、足腰の痛みの解消など様々な効果があるという。マッサージのやり方はカラー写真を使ってわかりやすく解説している。
病気知らずのキャプテンの秘訣
『機長の「健康術」』多くの人の生命を預かる航空機のパイロットは一瞬のミスも許されず、心身とも健康であることが何より厳しく求められる。阪急コミュニケーションズの『機長の「健康術」』(著・小林宏之、1470円)は、日本航空のパイロットとして42年間1度も病気で休むことなく、63歳を超えてなお世界を飛び続けた「グレートキャプテン」の健康管理の秘訣を伝授しようというものだ。
健康管理は、リスクマネジメントという考え方から、食事や運動、睡眠、ストレス対応などに関して健康的な生活習慣をつくることが大切さだといい、日々の具体的な心掛けやテクニックを紹介する。そして、健康に良いとわかっていることを、実行、継続するために自分をコントロールする技術こそ健康管理の神髄と説く。