「高級品」といわれた方を選ぶ人57%
では、中小企業もふくめてどうしたら? そこを本は事例や経営者1000人調査などから、商品名や価格など多岐にわたって分析した。
ひるがえって、消費者はどうすれば? そういう視点は、経営実用書にはない。同じ茶葉なのに「高級品」といわれた方を選ぶ人が57%、そうでない人は14%。それが自然かもしれない。ただ、だとすれば明らかにうまいこと買わされている。その挙句が食品偽装といったら極論だろうが、消費者が賢くなるにはどうしたらと考えてしまう本でもある。
『うな丼の未来 ウナギの持続的利用は可能か』(東アジア鰻資源協議会日本支部編、青土社)が毎日新聞に。
どうすればウナギを守り、食べ続けられるか。研究者、養殖業者らが集まって議論したシンポジウムの記録。塚本勝巳・日本大教授の「飽食をやめ、手軽なファストフードからじっくり味わうスローフードに戻そう」との提言を「鴨」1字の評者が紹介している。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも記事を公開中。