「脱原発は豊かさを諦めることじゃない」
大企業でなくても市民出資で発電できると、この本は自然エネルギーのおもしろさを説いてもいる。「脱原発は豊かさを諦めることじゃない」という意見も新鮮に響く。
どちらも読書面のごく狭いスペースに無署名で。150から180字。委員さん方による定番の書評は大半が写真つき700、800字の「大原稿」。本の値段は、一方がともに800円前後なのに対して、委員先生方のご推薦本はほとんどが2000円から6000円をこすものまで。これでは「市民のための読書面」というより「先生方の趣味の世界」みたいだ。
選ぶ本も浮世離れした内容ばかりだとは言わないけれど、いやいや大いに価値ある内容だろうが、社会問題に関心を持った人をサポートする方向へ少し改善できないものか。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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