表現しづらい痛み、「ジンジン」「ピリピリ」なら「伝わる」 全国調査で明らかに

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医師「痛みをオノマトペで表現、わかりやすく助かる」

   一方、医師の立場からも、オノマトペが診療に役立つ可能性について期待の声が上がっている。紺野医師は、調査結果を踏まえ、侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛など痛みの種類とオノマトペの関連性について、

「患者さん自身がビリビリ痛い、ジンジン痛いと言っていただけるとこちらとしては非常にわかりやすく助かります。最終的には、診察を通して総合的に判断をする必要があるが、オノマトペだけで、炎症による痛みか、神経による痛みかがある程度予測できるわけです。患者にとっても医師にとっても、有用な情報だと思う」

とコメント。

   また、日本大学総合化学研究所教授の小川節郎医師は、問診の重要性を次のように述べた。

「病院あるいは医療機関を受診する人の7割がどこかの痛みで受診することが分かっています。『いたみ』というたった3文字の症状の中に様々な原因・バックグラウンドが含まれているわけで、それをいかに患者さんが表現でき、医師が理解できるかは医療の原点」

   さらに、痛みを放置する問題点を指摘し、こうアドバイスしている。

「慢性化した痛みは、患者さんのQOL(生活の質)を大きく低下させる要因となります。長期間痛むのに治療を受けずに我慢していたり、自己判断で対症療法をおこなったりすると、症状の改善までに遠回りすることになってしまいます。改善しない痛みに悩む方には、医療機関を受診いただき、ご自身の痛みについてご相談いただきたいと思います」

   調査は、インターネットで実施された。対象としたのは全国の20代以上の男女17万9433人(本調査8183人)で、調査期間は2013年9月20日から30日まで。

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