ケネディ暗殺50年目に明かされた真相(1/2) 陰謀説は次々つぶされキューバの関与が最後に残った

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陰謀説をつぶす作業が陰謀説を拡大

   委員会が単独犯行説の根拠の一つとするのは、オズワルドがそれ以前にニクソン副大統領狙撃を企てるが未遂。反共主義者のエドウィン・ウォーカー将軍を狙撃したが失敗。いずれも単独犯行だったことから、彼の背後でずっと糸を引く組織の可能性が低いと見た。彼が周囲から「いかれたやつ」と見られていたことから、ソ連やキューバでも彼をエージェントにするには大きなリスクが伴うと見た。

   委員会には「陰謀チーム」があった。考えられるすべての陰謀説をつぶす作業をした。その資料が外部に漏れて、ほれ、委員会も背後を調べているという報道が出て、陰謀説をさらに広める結果となった。陰謀説が渦巻く中で、オズワルドの家族はメディアに情報を売って一儲けした。オズワルドの母は息子と仲たがいをしていたが、事件後は息子の話を持ち歩き、有名人気取りだった。ロシア人の妻もマスコミに情報を売って暮らしていたとある。バート・ランカスターが主演した「ダラスの暑い日」、ケビン・コスナーが地方検事に扮するオリバー・ストーン監督の映画「JFK」など、さまざまな陰謀説は映画や書籍となって衰えるところなく世界に広がっている。事件後の世論調査を見る限り、陰謀を信じる人は今も世界中に多い。

   シノン記者も陰謀説をつぶしながら書いたが、最後に残ったのがキューバの関与である。

2/2につづく

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