著者は「委員会9.11調査の本当の歴史」の元NYタイムズ記者
フィリップ・シノン記者は5年かけて取材、書き上げた。きっかけは1通の電話からである。シノン記者に電話してきたのは調査員の一人である。シノン記者が2008年に9.11事件の調査委員会がなぜ、真相に迫れなかったかを書いた「委員会9.11調査の本当の歴史」はベストセラーとなり、それを読んだ調査員が、ウォーレン委員会の真相も書かれるべきときが来たと考え、シノン記者にアプローチしたのだった。
委員会の報告書は事件の10か月後に公表される。シノン記者は、その後解禁となった委員会の公文書、CIA、FBIの内部文書、記録などを読み、存命の調査員や関係者にインタビューして、報告書が公表されるまでの実態を描いた。根拠となる記録、独自のインタビューをソースノートで全て明らかにしている。