【書評ウォッチ】農山村と商店街は再生できるか 「尋常でない」現状に問題提起

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議論の一環として受けとめて

   長期的ビジョンのない日本型政策の結果だと言えば、そうかもしれない。商店街と郊外型の大型店舗が対立している場合でも、もうない。協力して循環型の消費都市を再建できれば、それに越したことはない。

   こうした観点を本はよく調べてある。ただ、だから今、イギリス式に対立党の政策尊重や全国チェーンをも味方にするやり方をと言われても、現実の日本でどこまで可能か。地元の意欲も体力も、政治の柔軟性も実行力もどうにも危うい。

   指摘は理の当然。ただし、理論どおりに現実を改善できるのだろうか。ホントに?

   示唆に富む問題提起であることは間違いない。ほしいのは、日本の政治経済や消費者心理に適用可能な具体策だ。まずは議論の一環と受けとめて提言の行方を見つめたい。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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