お天気おねえさんの解説を基礎から
『図解・気象学入門 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』
お天気おねえさんやお天気おじさんがテレビのワイドショーに登場するようになって、天気に関する知識が随分と普及してきた。ごく最近では、ふたつの台風が1000キロ以内に近づくと、互いに影響しあって複雑な動きをするという「藤原の効果」もそのひとつだろう。講談社のブルーバックス『図解・気象学入門 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』(著・古川武彦、大木勇人、1092円)は、そうした知識の奥にある気象と天気の原理について平易に説明した入門書である。
数十トンもある雲が落ちてこないのはなぜか。ジェット気流とはなにか。そもそも高気圧や低気圧はどうしてできるのか。気象のプロと教科書作りのプロが図表をまじえて基礎から解説しており、気象予報士をめざす人たちにも役立ちそうだ。