【パリ発】愛用者50万人、喫煙規制の強まるフランスで注目を集める電子タバコ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

本物のタバコよりは健康的だが、体への害も懸念され、医薬品化の動きも

カラフルでデザインもおしゃれな、電子タバコ
カラフルでデザインもおしゃれな、電子タバコ

   市民権を得た一方で、電子タバコの体への害を懸念する声も出ている。まずは少量といえども、ニコチンが含まれているものがあること。発がん性物質の疑いがある、プロピレングリコールが使われていること。さらに、電子タバコを試して、そこから本当のタバコに興味を持つ若者が出てくるのではないか、という声も。「喫煙者の健康には有効だが、タバコを吸ったことがない人には有害」と屁理屈めいた意見まで飛び出し、ついには、2013年10月8日、欧州議会で、たばこ規制案が提出された際に、電子タバコを薬局のみで扱える医薬品にする、という修正も盛り込まれた。医薬品としての基準を定めることによって、安全性や効能に疑いがある商品の流通を防ぐことが目的らしい。電子タバコメーカーは戦々恐々と議会の様子を見守ったが、結局、この法案は採択されず。しばらくは、嗜好品扱いで、誰でも気軽に買えることになる。


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』http://www.bisoujapon.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれる―女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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