本物のタバコよりは健康的だが、体への害も懸念され、医薬品化の動きも
市民権を得た一方で、電子タバコの体への害を懸念する声も出ている。まずは少量といえども、ニコチンが含まれているものがあること。発がん性物質の疑いがある、プロピレングリコールが使われていること。さらに、電子タバコを試して、そこから本当のタバコに興味を持つ若者が出てくるのではないか、という声も。「喫煙者の健康には有効だが、タバコを吸ったことがない人には有害」と屁理屈めいた意見まで飛び出し、ついには、2013年10月8日、欧州議会で、たばこ規制案が提出された際に、電子タバコを薬局のみで扱える医薬品にする、という修正も盛り込まれた。医薬品としての基準を定めることによって、安全性や効能に疑いがある商品の流通を防ぐことが目的らしい。電子タバコメーカーは戦々恐々と議会の様子を見守ったが、結局、この法案は採択されず。しばらくは、嗜好品扱いで、誰でも気軽に買えることになる。