無理なことを次々やり遂げる勇気
『一歩を越える勇気』
イギリスの登山家ジョージ・マロリーが言ったとされる「そこに山があるから」はあまりにも有名だが、登山家はいつの時代にも名言を残す。限界に挑戦しながら頂上を目指す経験から生まれるひと言ふた言が、人生の糧となるのだ。日本の若き登山家、栗城史多は果してどんな言葉を残すのか。サンマーク出版の文庫『一歩を越える勇気』(著・栗城史多、630円)は夢をあきらめず、一つひとつ実現していく勇気について語った1冊である。
身長162センチ、体重60キロ、肺活量や筋肉量は平均男性以下という身体で、北米最高峰マッキンリーはじめ各大陸の最高峰に登頂。コネもないのに億という金を集め、エベレストからのインターネット生中継を試みる――無理だと思われることを次々にやり遂げ、新たな目標に向かって挑戦し続ける秘密はなにか。