先月30日(2013年9月)からスマートフォンアプリ「LINE」をめぐって、青少年ユーザー保護を目的としたLINE ID検索の利用制限が始まり、Android端末を利用する18歳未満ユーザーのID検索が利用出来なくなりました。
どうやらここ最近、掲示板やSNSで自分のIDを公開し友達を募るケースや、見知らぬ人と出会い目的でLINEを利用したりするなど、出会い系メディアとなっている経緯があり、それを抑制するための対策と言われています。
ではLINEが生活の一部と化しているギャル達は、この「18禁化問題」をどう感じたのでしょうか?早速GRPにてアンケート調査してみると…。
トラブルに警戒する声 "縛り"に抵抗感や恐怖感
『マジ不便!何の為にIDがあるのか分からない。リア友と連絡を交換したいだけなのに!』
『気軽に連絡先を交換出来るのがLINEの良いところだったのに、友達の輪が狭くなる』
『他人と番号やメアドを交換するより、LINEのIDを交換した方がまだ安全な気がする』
といったように一般の人達と同様にLINEヘビーユーザーのギャル達からも悲痛な叫びがきかれました。
しかし、最終的な結果を見てみると、こうした反対意見は全体の4割にとどまり、賛成意見の方が上回ることが明らかとなりました。
そんな賛成派のギャルの意見をお聞き下さい。
『LINE IDってメアドよりも交換するハードルが低いって気がするけど、掲示板でID交換している人は自分の連絡先を晒してるようなもんだよね? 何が起きるか分からない時代だし、こんなにLINE絡みの事件が頻発してて、未だに知らない人と会おうと思ってるとか…マジありえない』
『確かに使いづらくなったなーとは思うよ。でも、何かあればメールだって電話だって出来る訳じゃん!? 私もLINEはめっちゃ使うけど、最近LINE疲れしていたから丁度良いかも(笑)』
『こんなこと言ったら批判浴びそうだけど、ウチは賛成派。学校でなりすましとかあったりして問題になっていたし、これでトラブルが減るなら良いことでしょ! それに、今はLINEが定番だけど、前はLINEなんてなかった訳じゃん? みんなLINE病なだけだよ』
と、広島県呉市で6月に起きた少女遺体遺棄事件でLINE上のやりとりがトラブルになったことで警戒する声や、LINEが生活ツールになったことから常に周囲からどう思われているのかを気にして行動をしなくてはいけなくなり、一種の抵抗感や恐怖感がある声を聞くことが出来ました。
「ネット免許制度」提案も
確かに最近では彼女達のコミュニケーションがLINEばかりに縛られ、既読機能を気にしながらチャット形式の会話をしていることで、
『いつどんな時でもやりとりを続けなければならない』
といったプレッシャーが知らず知らずの間に圧し掛かっているのは確かだと言えるでしょう。
だからこそこのような18禁化問題に対し、賛成派のギャルが6割にも及んだのかもしれませんね。
ただ…。
そんなギャルの声を聞き筆者的にも安堵の気持ちでいっぱいでありますが、そもそも問題は、TwitterやFacebookといったSNSなどを利用すれば連絡先を交換出来る手段はいくらでもあり、LINE ID検索の18禁化だけでトラブルを防止する効果が期待出来るとは言い切れない点にあると思います。
また、これらを18禁化にしても、親名義のスマホを使っていれば意味がないこと、電話番号なりQRコードなりで追加すれば「友だち」になれること、さらには「LINE ID」とネット検索するだけで無数のID交換掲示板が存在することなど問題は尽きません。
賛成派のギャルの声にもあったように、いっそのことインターネットやSNSなどのサービスを利用するための「ネット免許制度」を取り入れるなど、安心して使える環境や、重圧から開放される場を作れればとは思いますが…、如何なものでしょうか。
ギャルウォッチをご覧のみなさんからも意見をお待ちしております。
GRP編集部・ひろ