台風18号による記録的豪雨で2013年9月16日に大規模な浸水被害にあった京都・嵐山地域では、紅葉が本格化する秋の観光シーズンを前に旅館や飲食店などの施設が営業を再開し、にぎわいを取り戻している。10月18日からは、27日までの予定で、各方面からの支援や励ましに感謝する「ありがとう、元気です!嵐山」のイベントも始まった。
深刻被害も地域の人やボランティア支援で復旧急ピッチ
嵐山の名所の一つ、渡月橋の南詰にある旅館「彩四季の宿 花筏」は、桂川からあふれた水が押し寄せ、当初は「先の見えない日々が続いた」という。しかし地域の人たちやボランティアの支援で急ピッチで復旧が進み10月5日には営業再開にこぎつけた。
やはり渡月橋南詰にあり、重要設備がほぼすべて使用不可という事態に見舞われた、老舗料理旅館として知られる「渡月亭」では、嵐山の風景を一望できる露天風呂を備えた客室がある「碧川閣」など一部施設の営業を10日から再開。11月中~下旬に見ごろとなる紅葉シーズンに間に合わせることができた。