あのエースコックが、「社運をかけた」渾身の新製品を近く発売するという話が飛び込んできた。その名も「茹でたて名人」。構想2年、企画に2年を費やした渾身の力作だという。
2013年9月30日の発売を前に、J-CASTモノウォッチではいち早くこの商品を入手した。さて、そのお味は?
苦節4年、水分の多い「多加水製法」を実現
「茹でたて名人」の売りは、「まるで茹でたて生麺(なまめん)」のような新製法の麺だ。しかし「生麺のような」というキャッチフレーズは、最近各社がこぞって使っている。東洋水産の「マルちゃん正麺」の大ヒットは記憶に新しい。いったいどう違うの?
「いや、他社さんとは決定的に違いますから! とにかく食べてみてください」
新製品を提供してくれたエースコックの担当者に急き立てられ、さっそく一口――むむっ。確かに、今までのカップ麺とは食感が明らかに違う。なんというか、麺が「モチモチ」しているのだ。
「札幌ラーメンやつけ麺のお店などでよく使われる、水分の多い『多加水製法』の成果です。大量生産には本来向かないので、これまでカップ麺などではなかなか採用できなかったんですが、苦節4年、改良に改良を重ねてなんとか商品化に成功しました」
カップ麺の新商品企画はだいたい1年ぐらいが普通というから、「茹でたて名人」がいかに気合を入れて作られたかがよくわかる。