本音では、また演奏を楽しみたい――かつて楽器の演奏に取り組んでいた大人の中で、こんな気持ちが高まりつつあるようだ。イードは2013年9月25日、「音楽と楽器に関する調査」の結果を発表した。
演奏するなら「きちんと学びたい」
それによると、かつて楽器を演奏していた人のうち、現在は楽器演奏をしていないという回答は全体の7割強(76.6%)を占める。一方で 「できれば演奏してみたい」とした人が約9割(87.7%)にものぼる。
その目的は、おもに健康維持やコミュニケーションのようだ。これから楽器を演奏することのメリットを聞いたところ(複数回答)、「手先が器用になる」(80.9%)、「脳が活性化する」(80.7%)、「ストレス発散」(76.3%)といった回答が上位を占めた。また、「趣味の合う友人ができる」(65.2%)、「違う世代の人とも仲良くなれる」(61.9%)、といった声も目立つ。
ただ、やはり「やるからにはうまくなりたい」人が大半で、その数は88.5%にも及ぶ。そのためか、42.9%が大人向けの音楽教室への関心を示しており、楽器について「基礎から学び直したい」と72.8%が答えた。実際に音楽教室に「通いたい」という人も3人に1人(32.5%)おり、楽器演奏をするのなら「きちんと学びたい」という意識のある人が多いようだ。
調査の対象としたのは、学校の授業とは別に楽器演奏の経験を持つ30代から60代の男性800人で、調査期間は2013年8月14日から16日。