東京五輪の5日前に生まれた「申し子」
『オリンピック魂 人間力を高める』現職の参議院議員の橋本聖子こそ、五輪出場7回という日本最多の記録の持ち主である。共同通信社の『オリンピック魂 人間力を高める』(著・橋本聖子、1050円)は、「オリンピックの申し子」といわれた橋本がこれまでの道のりと明日への思いを語る。
東京五輪の5日前に北海道に生まれ、聖火にちなんで聖子と名付けられたが、五輪への道は険しかった。小学生の時に腎臓病を患い2年間運動を禁止され、高校ではB型肝炎や呼吸筋不全症にかかり危篤に陥ったこともある。肺活量はトップアスリートの3分の1しかなかった。しかし、だからこそオリンピックに出場できたと振り返る。元々はスピードスケートの選手だが、自転車競技でも3回出場した。1995年に参議院議員に初当選し現在4期目。2020年東京五輪開催へ向けてまた動き出す。