会って飲んだらいいじゃないか
そういえば、オークションサイトで品物を落札したと嘘の情報をブログに書き込んだタレントや芸能人がいた。あれなどは、ネットを悪用したインチキ広告。だまされた人がいけないではすまされない、ネットの闇だ。書物をふくめたカスタマーコメントや「星いくつ」などの採点・評価も、関係者の自作自演がまかり通ってしまう可能性がある。
『ネットのバカ』では、終章で「本当にそのコミュニケーション、必要なのか?」と、冷静な対処を呼びかける。そのうえで、人間関係は現実の中にこそある点を強調している。会って話し合い、いっぺん飲んだらいいじゃないかというわけだ。書評は無署名の15行。
ほかには『「視聴率」50の物語』(ビデオリサーチ編、小学館)が日経に。
テレビにかかわってきた演出家、放送作家、司会者らの話をまとめた。視聴率の功罪をめぐる多様な考え方。これも現実の暮らしとは離れた世界かもしれない。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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