男性の育児参加の奨励・後押しされる中、孫の面倒を見る祖父の呼び方として「イクメン」や「イクジイ」という言葉がよくきかれるようになってきた。
この「イクジイ」と車の運転に対する意識調査を総合マーケティング&リサーチ会社・シタシオンジャパンが実施し、2013年9月12日、公表した。
「おじいちゃん」の運転、不安だけど伝えると嫌がりそう…
それによると孫をもつ60代男性のうち、育児をサポートする「イクジイ」は87%にものぼった。さらに、52%は孫と公園に行ったり車を運転して出かけたりする「アクティブ・イクジイ」であることがわかった。
いまどきの「イクジイ」は運転にかなり自信があるらしい。60代男性に自身の車の運転について聞いたところ、「大変自信がある」「自信がある」との回答の合計がなんと90.4%となっている。
一方で、子どもを預かってもらう親にとっての見方はちょっと違うようだ。「イクジイ」が車で出かけることをどう思っているのかについてきくと、「ダメ!」と直接いうのは少数(9%)ながらも、親の約3人に1人(34.1%)は、「『運転が不安だから出かけないでほしい』と伝えるのは、父親(孫から見たら祖父)が嫌がる」という思いを抱いている。そのため、こうした人たちは「不安だと思っていても伝えられていないのでは」と同社は見ている。
「『快く』イクジイになってもらうための子どもを預ける親の小さな気遣いなのかもしれません」(同社)
ただ、自由回答では、「預かってもらえるだけでもありがたい」「助かる」など、イクジイへの感謝の気持ちが多く寄せられているそうだ。
もちろん、孫と安全にドライブしたいという気持ちは「イクジイ」も同じ。60代男性に自動車運転支援システムを使いたいかを聞いたところ、「大変運転したい」「運転したい」との回答の合計も77.2%と高い。実際に、「運転支援システム」を搭載している車についても関心を持っているようだ。30~60代男性200人に確認したところ、認知度1位は「スバル アイサイト」(78.0%)、2位「ダイハツ スマートアシスト」(63.5%)、3位「トヨタ 衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム」(25.5%)という結果だった。