大人気ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)の別冊付録付き雑誌「コンプティーク2013年10月号」(2013年9月10日発売、角川書店)が各地で売切れ続出し、ネットで大騒ぎになっている。
新規参加の規制がかかるほど人気のゲーム
「艦これ」は、角川ゲームスとDMM.comが提供中のブラウザゲームだ。実在した旧日本軍の軍艦を「萌えキャラ」に擬人化したカード「艦娘(かんむす)」を集め、編成して敵と戦闘、勝利を目指す。
2013年4月にサービスを始め、最近では登録ユーザー数が70万人に届くという話もあるほど人気を集めている。ここ1か月ほどは新規参加に規制がかかっており、希望する場合、抽選にあたる必要があるなど「遊びたくても遊べない」状況が続く。
今月の「コンプティーク」は、そんな「艦これ」をフルカラー84ページで特集した超豪華な「艦隊これくしょん -艦これ- 提督が鎮守府に着任しました」を別冊付録とした。表紙は公式イラストレーター・コニシによる描きおろしで、娘たちのルーツを追った艦娘型録や運営鎮守府・田中謙介の艦これ誕生秘話を収録している。
発売当日、買い求めるファンらが秋葉原で行列をなすなどして話題になったが、ネット上では、買えなかった人たちから「重版はないのか」と助けを求めるような声が広まっていた。
ところが9月10日夕、角川書店の井上伸一郎社長は、Twitter(ツイッター)に「重版を検討したのですが付録制作に時間がかかり、今月は連休が多いため販売期間中に納品できないとの理由で諦めました。ご理解いただけると幸いです」と投稿。
そのせいか、もともと定価940円の雑誌だが11日16時30分現在、「Amazon」「楽天」といった通販サイトやヤフオクなどではプレミアがつき2倍から3倍ほどの値段で売られる事態に。
(以下、11日18時50分追記)
出版社にも多数の意見が寄せられ、井上社長は11日夕、一転して緊急重版をツイッターで発表した。
「本日各担当部署が会議を重ね、印刷会社様他にご対応いただき、緊急重版ができることになりました。 通常では考えられない進行を可能にしてくれた関係者の皆様に感謝します。 是非ともよろしくお願いいたします」