稼ぐより難しいお金の使い方
『お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方』お金を稼ぐのは大変だが、使うことはもっと難しい。まして、上手に使うのは――。日本実業出版社の『お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方』(著・午堂登紀雄、1365円)は、浪費を投資に変える「生きた金の使い方」の指南書だ。
せっかく手にした金を「死に金」としないためには発想の転換が必要だ。お金は貪欲に使いなさい、収入の範囲内で生活するという考え方をやめなさいと説く。20代では貯金せず、自己投資にあてること。会食費を節約すれば人脈が広がらない、本代やセミナー代をケチれば新しい知識やスキルが身につかない。他人のためにも惜しまず使うこと。相手を儲けさせれば、やがて自分も儲かるのだ。子供のためより稼ぎ頭のお父さんの小遣いを増やすべし、といった「お金の生かし方」の数々が具体的に示されている。