9月4日は「く(9)じ(4)らの日」――これを記念し、巣鴨地蔵通り商店街(東京・豊島区)の「すがもん広場」で2013年9月3日、「巣鴨くじら祭り」が開かれた。水産庁と豊島区の後援で、日本の伝統的な食文化であるくじら肉を見直してもらうことをめざした企画だ。
木久扇一門の元気の秘訣とは?
「くじら祭り」が「おばあちゃんの原宿」巣鴨で開催された背景には、「くじら肉を食べてお年寄りにますます元気で若々しくなってほしい」との想いがある。くじらは数千キロも不眠で泳ぎ続け、ほとんど餌を取らずに子育てできるほどエネルギッシュないきもの。そのため、くじら肉にはアンチエイジング効果もあるのではといわれているのだ。
この日のイベントには、女優の冨士眞奈美さん(75)、落語家の林家木久蔵さん(37)、林家きく麿さん(41)がゲストとして登場し、トークショーを繰り広げた。林家木久蔵さんの父・林家木久扇さん(75)が「鯨の食文化を守る会」に入っているので、木久扇一門は皆くじらを食べるという。「一門はみんな頭は悪いけど、くじらのおかげで元気なんですよ」と林家屋木久蔵さんが「秘訣」を明かすと、会場はどっと沸いた。
トークショーの後には、平均年齢70.6歳の"熟女"たちが健康と若々さを競う「第一回すがもクイーン決定戦」も開催。グランプリに、洋品店の看板娘である松宮初枝さん(62)が選ばれ、トロフィーとくじらの大和煮の缶詰1年分が贈呈された。
冨士さん、きく麿さんとともに審査員を務めた木久蔵さんは、受賞の理由を「とても元気が良くて、巣鴨の元気さを現しているようでした!」と説明。これに応えるように松宮さんも「巣鴨はとっても元気です!皆さん、巣鴨に遊びに来てください!」と「すがもクイーン」としてアピールした。
最後にはくじら料理教室が開かれ、「くじらのロースト和風キノコソース」や「味噌かけ炙りくじら赤肉」など、おいしいくじらレシピを紹介。こうした料理に加え、くじらの竜田揚げもふるまわれ、来場者は舌鼓を打っていた。