生前に葬儀や墓の準備する「終活」が話題になる一方で、これらの契約をめぐってトラブルも発生している。その原因の多くは、不透明な料金設定だ。国民生活センターに寄せられた葬式サービスについての相談件数(2012年度)は700件で、2008年度の426件と比べて1.5倍になっている。
生前の予約が可能
こうした中、流通大手イオンのイオンリテールでは、「透明性の高さ」を実現した葬儀サービス「イオンのお葬式」を2009年から展開している。140項目の品質基準を満たす全国約490の葬儀社と提携しており、契約以外の追加料金は不要。「価格がわかりやすく安心できた」といった声が寄せられているという。
また、「お布施や納骨には多額のお金がかかってしまう」「お墓のことで子どもや孫に負担をかけたくない」「お墓を継ぐ人がいない場合はどうすればいいのか」という意見や要望もあったことから、2013年9月1日からは納骨・永代供養のサービスを始めた。
宗旨・宗派を問わず納骨・永代供養ができる合祀墓を、埋葬料・永代使用料・永代供養料・永代管理料などすべて込みで3万5000円で提供する。「イオンのお葬式」を利用した場合は、5000円割引の3万円で利用できる。生前の予約が可能。
東京都港区の「徳純院」から始め、10月には横浜市の「寶袋寺(ほうだいじ)」、その後は名古屋、大阪、福岡など2014年度までに全国10か所に拡大する。