甘くはない「ノマド」のいき方
『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術』「ノマド」とは元々「遊牧民」という意味だ。オフィスだけでなく、カフェや図書館にパソコンを持ち込んで場所にとらわれずに仕事をする人を指していたが、最近では会社や組織に属さないで自由に働く人たちを「ノマド」、あるいは「ノマドワーカー」と呼ぶようになっている。日本実業出版社の『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術』(著・常見陽平、1575円)は、「ノマド」として生活していくための実践的な仕事術を伝授するものだ。
自由に働く、といえば誰でもあこがれを抱くが、実態は甘いものではない。仕事がなくなるリスクが常にあり、自由と引き換えの孤独と不安に耐えなければならない。その覚悟はあるのか。そう問い掛けてくる、地に足のついた「ノマド」論だ。