海辺と恋の100年文化史
夏といえば海と恋かは人にもよるが、連想の源流を研究者が本気で調べた『海辺の恋と日本人』(瀬崎圭二著、青弓社)を日経が。どうやら明治・大正以降の海水浴の広がりと関係があるという。それぐらいは学者でなくても察しがつくけれど、本は文学から映画、演劇、マンガなどまでを調べあげ、海辺と恋愛の100年にわたる物語をたどった。
戦後の「太陽族」「南国リゾート」などのブームや片岡義男、松本隆にも触れて大まじめに語られる。たしかに、これはもう立派な文化史だろう。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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