こんなにいる危ない生き物たち
『海の危険生物ガイドブック』
海水浴でクラゲに刺された経験のある人は少なくないだろう。痛いだけなら我慢できるが、近頃は咬まれると死ぬおそれもあるというヒョウモンダコなる生物が話題になっている。阪急コミュニケーションズの『海の危険生物ガイドブック』(著・山本典暎、2520円)は、そんな海の危険な生物約230種を生態写真で紹介したものだ。
著者は水生生物写真家で、海中だけでなく干潟や河川に生息する多くの生き物を撮影している。取り上げられているのは、ウミケムシ、ウミヘビ、サメ、ウツボ、イソギンチャク、オニヒトデなど実に多彩な生物たち。海洋レジャーで遭遇しやすい危険生物のフィールド観察と、体験談、対処法も収録しており、海を楽しもうという人たちにとって欠かせぬガイドブックとなっている。