野菜の青臭さや苦味を嫌って、子どもが食事を残してしまう――こんな親たちの悩みの解決に役立ててもらおうと、フジッコ(神戸市)は、「塩こんぶで小学生の野菜嫌いを克服」をテーマにした料理教室を都内で開いた。小学生とその保護者9組18人が参加し、「苦手な野菜が食べられた」と、ユニークなレシピに舌鼓を打っていた。
史上最年少「ジュニア野菜ソムリエ」がユニークレシピを披露
講師には、史上最年少の9歳で「ジュニア野菜ソムリエ」資格を取得した森之翼くん(現在、中学1年生)を迎えた。森之くんは、自身の経験をもとに同じ子どもだからこそわかる、苦手な野菜の克服方法などを紹介した。
事前の調査で、「小学生が嫌いな野菜」や「保護者が子どもに食べて欲しい野菜」の上位となった「ピーマン」「トマト」「なす」「にんじん」を使い、「ピーマンチャンプル」「トマトのしゅりけんピザ」などを作った。
「ピーマンチャンプル」は、ゴーヤチャンプルをアレンジしたレシピで、「ゴーヤを食べられるようにする調理方法なら、ピーマンにも応用できる」という発想から生まれた。ピーマンは縦に切り、皮のかたさを感じにくくし、塩ゆでにより苦味を減らす。「塩こんぶ」とオイスターソースでうまみを加えた豚肉、豆腐やたまごなどを入る。最後に、風味づけにごま油を入れて、混ぜたら完成。
森之くんも愛用している「塩こんぶ(ふじっ子)」は、昆布のうま味に加え、しょうゆの風味、砂糖の甘味、塩味がバランス良く合わさっており、多くの子どもが敬遠しがちな野菜の青臭さや苦み、えぐみなどをやわらげることができるそうだ。また、「塩こんぶ」だけで料理の味付けができるため、味付けの失敗がなく、子どもが料理に挑戦するときの調味料としても適している。
料理教室は7月25日に行われた。