遊園地のような面白そうな空間
『ラブホテル・コレクション』ラブホテルは外観ばかりか、内装もド派手である。子どもの頃、大人のテレビやエロ本をのぞき見て知った「遊園地のようなデザインの部屋の中で円形のベッドがクルクル回る、かなり変で、でも面白そうな空間」に、いつか行ってみたいと思っていた。だが、大人になって、あこがれの部屋に入ってみると、子どもの頃に思い描いていた面白い客室はなくなっていた――。アスペクトからの『ラブホテル・コレクション』(著・村上賢司、1700円)は、そんな体験を持つ著者が足掛け5年、全国を調査して見つけ出した魅惑的なインテリアを誇るラブホテルのビジュアルガイドである。
著者は映画監督・テレビディレクター。自主製作映画『夏に生れる』で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞している。