「距離」を縮めたい
中でもツイキャス(TwitCasting)は、ギャルモデルを中心に気軽にファンとモデルが実際にコミュニケーションを取ることが出来る場として、じわじわと人気急上昇中のライブ配信サービスです。
これまでのギャル達のSNSの傾向としては、ブログのコメントやツイッターのリプライが交流の場だったことで、このようなリアルタイムで顔が見られる無料配信ツールはさほど人気を集めることはなく、それよりも盛り写を活用し、いかになりたい自分になりきるか、の方が優先でした。
そんなギャル達に、一切盛ることの出来ない動画配信が一気に広がったのは、ギャル達が人一倍盛ることよりも、デフォルメされていないリアルな素顔に迫れる「等身大」の自分を惜しげもなく晒すことで、周囲の共感を得たり距離を縮めたりしたいと思うようになってきたからこそだと思われます。
つまり、なかなかリアルタイムでコミュニケーションを交わすことの出来ない候補者の場合には、文字だけでネット選挙運動に挑むのではなく、フォロワー達と意見を交わしながらライブ中継が出来るようなツイキャスを駆使し、若者目線で政策を面白く分かりやすくアピールすることが秘策の一つだと言えるのではないでしょうか。
今回のネット選挙解禁では様々な手法が試されました。果たして次回の選挙では、どのような手段で若者や無党派層にアピールされるのでしょう。
まだ先のこと……とは思いがちですが、政党や候補者は今から次回の選挙に向け、ネット戦略や施策を練るのはもちろん、ギャル絶賛のツイキャスで有権者とのコミュニケーションを取ることで政治や選挙への関心が低い若者の心を捉えることが出来るのかもしれません。
GRP編集部員・ひろ