広い意味のトロピカル・サウンドですか……
新星堂のオーディション「Chance!」のファイナリストであるにもかかわらず、「Chance!」に出場してからもErikaの歌い手としての生活は、それまでと大差なかったという。
Erika「人前で歌うこともなく、部屋で歌っていました」
だが決定的に違ったのが、思いと行動。
Erika「人前で歌うにはどうすればいいんだろう? そう考えてネットの掲示板で一緒に演ってくれる人を探して。そこで小林さんと出会ったんです」
Erikaは「本当のところジャズ・ヴォーカルを演りたかった」という。ネット掲示板での小林は、「ジャズ・ミュージシャン風だった」とErika。
申し分のない相手と思った。
だが、実際に会ってみるとボサノバをフィールドにしているアーティスト。
Erika「正直、ジャズじゃないのかよ! と思いました」
だが、信頼できた。
小林のサウンド・メイクは、確かにメインのサウンド・テイストはボサノバだが、むしろトロピカル・サウンドと呼んだほうが似つかわしい。これがErikaの声質にマッチした。
小林「ボサノバっぽいと理解してもらえれば……。むしろサンバの方が近いかもしれないし、ハワイアン的なものもある。広い意味のトロピカル・サウンドですか……。エキゾチックといってもピンとこないし、ボサノバといっておけば理解してもらえるかなと(笑)」