「世界遺産」富士山の魅力にハマる本 見て、知って、登って楽しむ

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奥深く裾野の広い信仰文化を考える

『富士山文化 ――その信仰遺跡を歩く』
『富士山文化 ――その信仰遺跡を歩く』

『富士山文化 ――その信仰遺跡を歩く』

   富士山は、単なる観光地ではないし、単なる登山の山でもない。「霊峰富士」というように古来、信仰の山で、日本の山岳信仰の代表といわれる。祥伝社新書の『富士山文化 ――その信仰遺跡を歩く』(著・竹谷靭負、882円)は、富士山学の第一人者が信仰の遺跡を通して富士山文化を解説した本格的参拝ガイドである。

   富士山は三保の松原を含め「信仰の対象と芸術の源泉」として評価され、世界文化遺産に登録されたわけが、登録されなかった信仰遺跡もある。関東一円に残っている富士塚は、誰でも富士参拝ができるようにと地元につくられた富士山のミニチュアだが、ひとつも含まれなかった。この機会に、身近な遺跡を手掛かりに奥深く裾野の広い富士山の信仰文化について考えてみるのも興味深い。

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