【書評ウォッチ】開国後の明治日本を旅した欧米人 残された記録から浮かび上がる近代

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多彩な漫遊家が見たものは

   女性旅行家や80日間世界一周の記録を更新したネリー・ブライも登場する。「多彩な漫遊家が明治に日本を歩いていた」と日経の無署名書評。東京新聞の評者、神崎宣武さんは「資料に基づいた冷静な筆運びであるが、はて、彼らが見た当時の日本と日本人は」と興味深そうに。

   ほかには、『耕せど耕せど 久我山農場物語』(伊藤礼著、東海教育研究所)を読売新聞と日経が。ユーモラスなエッセイで知られる著者の野菜生育報告。

   東京杉並区の小さな「農場」の出来事を軽妙に語る。父の作家・伊藤整氏とのサツマイモ作りや戦時下に都が発行した指導書の発見など、エピソードにも触れる。「常に話は脱線する。そこが可笑しい」と読売の評者・松山巖さんがうなずいている。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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