ネットに接続して使う「スマートテレビ」が登場し、投票による番組への参加や、ネットによるリアルタイムの情報共有が可能になり、テレビの使われ方が変わりつつある。また、スマートフォンが登場するなど、メディア環境が変化する中、テレビに対する意識はどうなっているのか。イード(東京・中野区)は、20代以上の男女800人を対象に「テレビに関する意識調査」を実施した。
「家族など人と一緒にテレビを囲む」機会、20代「増えた」が42.5%
テレビをインターネットに接続して利用しているかを質問すると、全体の4人に1人にあたる26%が、ネットに接続して何らかのサービスを利用していると答えた。具体的には(複数回答)、「番組への参加(双方向アンケートや投票)」(14.0%)、「ウェブの閲覧」(10.8%)、「『YouTube』などの動画共有サービス」(8.5%)などが挙がった。
また、全体の約7割の人がテレビを見ながら、その他の情報機器を使用した経験があると回答。パソコンやスマートフォン、タブレットなどを活用し、調べものをしたり、TwitterやLINEなどのSNSを利用したりしているという。特に20~30代では、テレビを見ながら情報機器を利用する機会が増えたと、4人に1人が回答した。
「家族など人と一緒にテレビを囲む」機会については、全体の33.6%が「増えた」(あてはまる、ややあてはまる、の合計)と答え、20代では42.5%が「増えた」と回答した。「テレビ情報をもっと簡単に共有したい」という項目には、「あてはまる」「ややあてはまる」が全体の43.6%だった。「若者はデジアナ双方でテレビ情報の『共有』ニーズも高い」として、テレビとネットの連動や、色々な人とシェアしやすい多様なコンテンツが今後ますます求められそうだと分析している。
テレビの魅力について聞くと、世代問わず約7割(71.3%)が、「大きいサイズのテレビ」に魅力を感じていた。「新しい機能に魅力を感じる」と答えた人は58.9%、「機能が多いことは魅力である」としたのは50.1%だった。
普及が進む「スマートテレビ」について、機能・コンテンツで関心が高いものを全員に質問すると、「分かりやすく直感的な操作」(52.4%)、「リモコンを使わない操作」(21.0%)、「スマホと映像や写真の連携」(20.5%)という順だった。
さらに、スマートフォンやタブレットとの連携ができるテレビで、どのようなことがしたいかを質問。「録画したテレビ番組のスマホ・タブレットでの再生」(17.5%)、「アプリの利用」(12.6%)が高く、「スマホやタブレットの映像をテレビで見る」(10.3%)、「スマホやタブレットをリモコンとして利用」(9.6%)、「テレビ電話」(9.5%)、「テレビのライブ映像をスマホやタブレットで再生」(8.5%)、「番組情報の共有」(8.0%)などが続いた。
調査は、インターネットで2013年6月6~10日に行われ、7月4日に発表した。