参院選の前哨戦といわれた東京都会議員選挙。自民、公明両党が全員当選という圧勝ぶりを見せつけたが、日本の首都はこれからどう変わるのか。破壊と建設を繰り返し、膨張を続けてきた大都市・東京。この機会に、その歴史と未来を探り、素顔を再発見するとともに住みやすい街づくりを考える。
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歌舞伎興行がないのに歌舞伎町とは
『意外と知らない"首都"の歴史を読み解く!東京「地理・地名・地図」の謎』
いわれてみれば、なるほどそうだ。歌舞伎の興行もないのに、なぜ、新宿に「歌舞伎町」があるのか。人気漫画の派出所の舞台は、もともと「亀なし」だった、といわれれば、えっ、ホント?と言いたくなる。地名というものは、ことほど左様にさまざま由来を持ち、意外な事実を教えてくれる。実業之日本社の新書『意外と知らない"首都"の歴史を読み解く!東京「地理・地名・地図」の謎』(谷川彰英、800円)は、地理や地名、地図から見える東京の意外なエピソードを集めた知的ガイドブックだ。
そもそも、徳川家康はなぜ江戸に幕府を開いたのか。江戸前とはどこからどこまでか。下町と山の手の境界線は――。いまにつながる歴史を知ればいっそう興味が深まり、親しみが増す。